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2014年竣工 |
| 閑静な住宅街に建つ、1階親世帯・2階子世帯の二世帯住宅。 周辺に住宅が密集することから、1・2階各々に外に出ることができる各々の"中庭"を計画した。積層化されたコートハウスである。 各住戸が部屋の延長となる固有の外部空間をもち、その外部同士が一体化することで、各住戸は独立していてもお互いの距離感が近く感じられる。 また、居住時間の長いリビングは敢えて上下で重ねず斜向かいの配置とすることで、視線は通るが気にならない、気にはならないがお互いの様子はわかる、という関係を作っている。 周囲の住宅に対しては壁によるプライバシー保護、セキュリティを重視しつつ、2階テラスの南側=道路側は障子のような半透明ガラススクリーンとした。 テラスに自然光の明るさをもたらしつつ、道路側に対して住宅内の雰囲気を伝え、閉鎖的な印象を与えないようにしている。 周辺環境の向上に与することは町を形成している個々の住宅の役割・責任であり、その意識は結局のところその住宅の格として反映されてくるものと考えた結果である。
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