皇居の傍らに建つ美術館の増改築。
既存建物は、故谷口吉郎氏の設計による日本を代表する近代建築(1969年竣工)です。
耐震補強を含む増改築で、増築建物で既存建物を補強する特殊な工法が採用されました。
新たな耐震壁が展示室に出てくることはなく、広々とした展示空間を作ることができました。
また、皇居側の外観にも補強の影響はなく、前のイメージを保っています。
一方、アプローチは開放感のある広場になりました。レクチャー等を行う講堂、お堀に面するレストラン、ショップ等も新たに整備されています。
展示も含めて、より開かれた美術館を目指すという館の姿勢によるものです。
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